頼れる先輩たち
バスガイドでキャリアをみがく人、育児休暇から復帰したバスガイド、バスガイドから営業へとバスガイドのキャリアはさまざまです。ここでは4名の先輩のキャリアを紹介します。
笑いや楽しさをお客様と
共有できる楽しさ
Mie
高校時代は放送部に入り、大会にも出ていました。そのためアナウンサーになろうと思い、東京の専門学校へ行きました。就職を考えたとき、顔が見える人たちに直接言葉を伝えたいと思い、バスガイドを選びました。
仕事で心掛けているのは、お客様にいかにバスの中で楽しんでもらえるかです。お客様とは、一緒に同じバスの中で、長い時間を過ごします。笑いや楽しさ、ハプニングも共有と思っているので、笑えるネタ、時の話題と、出発前に念入りに仕入れます。狙っていた笑いや「初めて知った」といった驚きの声をもらうと。思わず心の中でガッツポーズ。何度か行った場所でも、お客様と一緒に楽しみ、笑うことで新たな発見があります。それがバスガイドの仕事のだいご味でもあります。
バスガイドに必要なのは、楽しむ力。私は特に写真をとることが好きなので、オフでも旅行に行ったときは、即撮影。いまはインスタにあげて、楽しんでいます。社内報の表紙も飾りました。
育児休暇から復帰。
大好きなバスガイドの仕事を続ける
Michiyo
復帰前の研修(本人左)
2019年12月に育児休暇から復帰しました。バスガイドの仕事は、時間が不規則だったり、宿泊を伴う仕事もあるので、いままでは育児が一段落してからフリーで復帰する人がほとんどでした。でも、私はバスガイドの仕事が好きで、やめることはまったく考えていませんでした。育児休暇に入る前、内勤の仕事が中心だったのですが、四季を五感で感じられるガイドの仕事に早くもどりたいと強く思いました。
バスガイドの仕事を選んで10年が経ちました。岩手はもちろん、東北全域へお客さまを案内しています。最近では海外のお客様も増えてきました。日々の仕事の喜びは、直接お客さまからの言葉をいただけることです。当社では「旅」という商品を営業・事務など多くの人が関わりつくります。それを最後にお客様へお届けするのが、ガイドであり、責任重大ですが、仕事のおもしろさを感じる場面です。キャリアを重ねていくうちに「私はガイドの仕事が好きなんだ」と実感しました。それは5年ほど経ったころ、新しい地域へいくことが楽しくなってきたからです。はじめてのところへいくためには、事前に念入りに調べて準備をしなくてはなりません。以前は、それが苦痛だったのが「ワクワクする」と変わったのです。ガイドとしてステップアップできた瞬間かなと思いました。
まだ復帰したばかりで、内勤が中心ですが新人のバスガイドと話をしたりするだけで、楽しいです。現場はいいなと思います。
バスガイドの強みを活かして、
新しい仕事にチャレンジ
みちのりトラベル東北 Kotomi
バスガイド一筋にキャリアを重ねてきました。バスガイドの仕事は大好きです。次々と新しいことをおぼえなくてはならないため、常に勉強をしなければないのですが、確実に自分の力になっていきます。これを活かして、お客様の顔を思い浮かべながら、自分がガイドするツアーを企画し、それがお客様の満足につながったときは、とてもやりがいを感じました。おかげさまで2018年には、賞をいただき、会社でお祝いをしてもらいました。
ふと、これからのキャリアを考えたとき、「もっと観光の仕事を深めてみたい」と思いました。ガイドの仕事は楽しかったのですが、別の観点からお客様の旅行の手伝いをしたいと考えました。上司に相談したところ、グループ会社のみちのりトラベル東北の営業の仕事を紹介され、2019年4月に転籍しました。「営業」という未知の仕事でしたが、ガイドで蓄積した力がすごく役立っています。たとえば、お客様にコースを聞かれたときなどは、東北~北関東まではほぼ行っているので、実際の様子をまじえ、詳しく伝えることができます。
せっかくいただいたチャンスなので、ガイドの強みを活かし、東北以外の観光の知識や営業力を身に着け、岩手の観光をもっともっと盛り上げていきたいです。